昨日のメニューは
・基礎レッスン
・ラテンフュージョンミックス
でした☆彡
ちょっと軽くレポートしてみたいと思います。
基礎
基礎めっちゃ大事
「ウォーミングアップ ~ からだの使い方 ~ ベリーダンス基礎テクニック ~ 楽曲の中に使われているリズムパターンの例から、そのリズムに合う動きは?」というお題で進んでみました。
45分でじわっと身体があたたかくなるくらいの運動量を目指しました(*^-^*)
基礎ってすごくすごく大切。
いつまでも大事で習慣化することが大切。
…ということはいうまでもないことですが、
今現在私の方で習慣化をお手伝いできるくらいの頻度で基礎レッスンを組んで差し上げることが難しい環境になっています。
でも基礎レッスンが少ないからといって「そこは別にいい」というわけではないんですよね。
本当は「振付」や「テクニック」「プロップ(小道具)」よりも量と頻度を多くしなければいけない部分です。
そもそもの土台がしっかりしていなければ、
表面だけ体裁を整えても魂からの踊りにはけしてなりえません。
私が思う「基礎」
ウシャ基礎レッスンでは、「ベリーダンス基礎」というよりももっと根源的な部分まで感覚を引き戻していくことを目指していきたいと思っています。
必ずしも私と同じ感覚にならなくてもよいのですよ。
全ての人の「感覚」はその人自身のもので、他人がジャッジすることなどできないので。
あなた自身の感覚に集中すること。
あなた自身の感覚や身体の使い方を自分が知ること。
それでOK。
でも、現代人は日々忙しく時間に追い立てられているので
なかなか感覚にフォーカスするということが意外とできません。
自分の重さが地面に地面に伝わって
足の裏でしっかり大地を押して立っている。
肌が触れて重みを感じてそこから体幹へ、腕へとエネルギーが線を描きながら抜けていく。
細胞一個一個にじわじわ伝わってくる感覚を実感できるまで細かく自分と対話する時間にしてほしいです。
骨とか筋肉とか、解剖学的なアプローチではなくて神経とか感覚に寄っている感じでしょうか。
(神経や感覚も解剖学に入るのかな? 詳しくなくてすみません)
私自身の「感覚」の生まれ出ずる処
ちょうどレッスン後にみんなでお茶してて思い出した身の上話を少々…。
私の実家は兼業農家でお米を作っていました。
今は各家庭ではなく農業組合の方で行うことに代わったのでやりませんが
大学生活の半ばくらいまでお盆お正月に帰らずに種まき・田植え・稲刈りのために帰ってました(^^)
そんな田舎で育っているのでもちろん小さい頃から裸足で
草むらで遊んだり、舗装されている石ゴロゴロの道を歩いたり、木に登ったりどろんどろんの田んぼに入ったりしていたわけです。
特に田んぼの中に入った時の足裏の感覚というのは今でも根強く活かされていて
踊っている時にそうした昔の感覚的な記憶に呼び戻されます。
足の使い方やそこから感じるもの、そして身体全体に伝わる感覚
というものも影響していますが
草木が芽吹き花が咲き、一気に世界が色彩豊かに変わる瞬間のエネルギー
水を張った田んぼに入って稲を差す時のヒヤっと冷たい感覚
聞こえるのは風の音と虫の声だけ
夏の地面から噴き出す熱や太陽に照らされた牛糞の匂い
収穫した稲を家で籾擦りする時の匂い
はちみつ色の時空が歪んだような空にトンボがしゅ~っと飛んでくる
絶対もう二度とあの時と同じ感覚というのは味わうことができないけれど
なぜかあの時の匂いや皮膚感覚はいつでも戻ることができるのです。
その後経験したスポーツやダンスなどに活かされているのではないかと思うのですが
実はベリーダンスが自分の主軸になるまでは
この感覚がこのように活きていくことを実感することはありませんでした。
特にベリーを始めたくらいの頃は地味にうつで(笑)
感覚というものが一切無かった時期があるんですよね。
当時は新しいものに対する吸収力すべてが無くなって、振りも全然覚えられなかったし「足ーーーーーー!!!」っていつも注意されてた。笑
それがいつからか「自分の感覚」と「そのジャンルの動きが持つ特性」がリンクするようになって
そうなったら他のジャンルものも割と早い段階でスッと身体になじみやすくなったような気がします。
今でも振付を覚えるのは苦手な方ですが前よりも格段に腑に落ちやすくなった、という感覚です。
そのような実体験があるので
基礎はもちろんのこと、振付のレッスンをしている時にも、その場限りしか使えないことは言いたくない…というかそんなに重視していません。
「ここ右ですか? 左ですか?」「右です!」…よりも
「こうやって踏んで身体に力がこう伝わったら右が出るしかないよね」っていうのを目指したいです。
何度も繰り返しますが
この☝私の感覚を覚えましょうね、ということではないのですよ。
レッスンをしていく中で、「あなた」の感覚にとってキーワードになるものを見つけていきましょうね。
長く使える・ずっと活きる知識や技術…
と、
それよりもさらに根っこの「意識」「精神」「感覚」「マインド」「心」「魂」そちら側へと
ー緒に目を向けられるようなレッスンをやっていけたらいいなと思います。
バランスも大切
しかしながら難しいのは、
こうした本当に大事な部分というのは非常に抽象的で捉えどころがありません。
『星の王子様』に出てくる有名なセリフのように
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
のです。
でも、
それまであまり自分の感覚と向き合ってこなかった方にとっては「は?」みたいなピンとこないものになっちゃうことがあります。
そういう方には
「なんでそんなことがわかんねーんだよ! こうしろ!!」と強制するのではなく
「その方の感覚」に寄り添い、解きほぐすことが大切です。
万人には万人の考え方・感じ方があります。
「できない」「ない」のではなく「別の力が眠っている」だけかもしれないのです。
私自身の感覚を「押し付ける」ような形にならないようにアンテナを広げ、バランス感覚を大切にしていたいと思っています。
変化や革新を続ける中で変わらないもの
全ての人が確実にこれからどんどん年老いて身体は動けなくなっていきます。
そうした中で自分の身体能力が永遠に続くと過信しているとしたら
いつか限界の壁にぶちあたった時に悩み、スランプに陥ってしまうでしょう。
私自身まだまだ使いこなせている域とは言えませんが
今現時点で確実に言えることは
この「感覚」さえあればどんな年齢になってもどんな環境に置かれても「わたしだけの踊りができるのではないかな」っていうことです。漠然とですが。
ほんとうの意味での基礎力は
ベリーダンスの練習だけのことにとどまりません。
自分の世界のステージが変わっていっても、またはそこを一段落させて別の分野へ乗り出していくときにもきっとあなたの役に立つはず。
そういうものが提供できるようにもっと精進していきたいと思います。
ラテンフュージョンミックス
「軽くレポートしますね。」とか言っておいて超長くなってきた。笑
よろしければもう少しお付き合いください★
今回のラテンフュージョンミックス、内容は『Havana』『Despacito』を交互に踊りまくり会でした。
振付ワークショップに参加されていなくて振付初見! の方もみんな混ざってワーワーキャーキャーでした(^Д^)
私自身すごく楽しかったです☆
この前の部分で「基礎めっちゃ大事」って言っておいてなんですが
基礎って突き詰めれば突き詰めると難しく、堅苦しくなりがちです。
頑なに「基礎ができるまで振付やりません!」というのは
正直可能性を狭めるだけ。
「好きな曲の振付」という目に見えやすい短期目標があることによってある程度「いい意味でのノリ」で自分の持っている力のちょっと先までググっと一気に伸びていくことが可能です。
だから基礎も振付もバランスよく取り組んだ方がよいと思います。
「振付を踊るために基礎がある」とも言えるのですが
「長い時間かけて基礎をだんだんと自分のものにしていくために振付という短期目標を持つ」
ということもあります。
基礎力と自分の根幹となるアイデンティティを発見する ことは
かんたんに即席でできることではありません。
体験が経験となり
経験がさらに繰り返すことで習慣となり
習慣がさらにずっと続いていく中で
軸となる何かを見つけることです。
「振付」はそのきっかけを持つにはとてもよい題材だと思います。
私このジャンル好きじゃないからやーらない。
この曲好きじゃないから絶対ないわ。
と決めつけてしまうのはもったいないです。
やってみたら意外とこうだった、みたいなこともありますからね!
HavanaもDespacitoも本来全くベリーダンスの楽曲ではありませんのでこういう選曲を嫌がる人もいるでしょう。
でも、私は「ジャンルがベリーダンスの曲だから踊る」じゃなくて
「音が気持ちいいから踊る」んだろって思うタイプなので
そのジャンルがどうか、というのは先に持ってこなくていいんじゃないの? って能天気に考えています。
「ベリーダンサーです」と名乗るのが正直最近苦しくもありますが
もっと苦しくなりすぎたら「舞踊家」とでも変えようかな。笑
そんな感じで
HavanaとDespacitoにしても、それぞれリズムも違えばもっている雰囲気も全く別。
そのあたりも踏まえてもっともっと踊り込んで頂けたら嬉しいです^^
次のレッスンは
5/18(土)!
5月から6月までいくつかワークショップを企画していますので、よかったらこちらご覧くださいね。
ではでは。
ウシャでした。