【Q&A】腰の動きが独特なベリーダンス。腰痛持ちなので私にはできませんよね?とよく聞かれるのでお答えします。
運動不足やストレス解消に、何か習い事を始めたいな~と思われている方から
よく聞かれる質問No.1といっても過言ではないのがこの質問です。
講師歴13年のウシャがこちらの質問にお答えさせて頂きます。
ベリーダンスは腰痛の原因にはならない
腰痛の種類にもよるので一概には言えませんが、一般的には
ベリーダンスが原因になって腰痛が出たり悪化したりということはありません。
私の体験談
実は、私自身も身をもって腰痛を体験しているうちの一人です。
ベリーダンスを始める前は身体中いろんな箇所が痛かったと記憶しています。
それまでやっていた運動のせいかと推測はしているものの正確な原因は不明でした。
ところが、ベリーダンスを続けて数年たつと、気が付いたら痛みが無くなっていたのです。
元々原因不明の痛みだったので原因と解消に至った経緯を科学的に解明することはできません。
ですがその前後で変化があったことと言えばベリーダンスに熱中する以前と以降くらいだったので、個人的な感覚ではベリーダンスをしてから身体が変わったな…と実感しています。
腰痛の原因
そもそも、腰痛には大きく分けて「病院での治療が必要な腰痛」「原因不明の腰痛」の2つの種類があります。
病院での治療が必要な腰痛
・レントゲンやMRIなど画像診断で異常が見える腰痛。
・画像診断には見えなくても筋肉や腱の損傷などで腫れたり熱を持ったりしている腰痛
・腰椎損傷 … 骨折、感染、がんの転移
・神経の問題 … 坐骨神経痛
このように腰痛にはさまざまな要因が考えられます。
現在痛みが出ているようであれば自己判断はやめてまず医療機関で検査しましょう。
この場合は自己流のストレッチや運動、ダンス等が逆効果になることもあります。
不安な方はまず病院に行って目に見える以上がないかどうか診断してもらうのが先決です。
病院に行っても原因がわからない腰痛
実は腰痛のうち全体の85%がこの「見えない」腰痛ともいわれています。
その場合治療法がわからないので困る反面、体幹トレーニングやダンス、運動などが功を奏す可能性もあります。
運動不足や老化
運動不足や老化現象により「背骨を支える筋肉」が衰えることも、腰痛の原因になる可能性があります。
背骨全体はゆるやかなS字カーブを描きながら、椎間板というクッションによって椎骨が連結して筋肉やじん帯で補強されています。
背中の筋肉の張りや腹筋が弱くなるとこのS字カーブが強くなり腰痛が発生しやすくなるのです。
筋トレではなかなか鍛えにくい部分なので解消しづらい部分と言われています。
精神的なストレスによる腰痛
身体的な問題ばかりではなく、精神的な問題が腰痛を引き起こすこともあります。
その場合はまず現在置かれている環境を見直しましょう。
音楽を聴きながらダンスを行うことは、
かなり効果的なストレス解消になる可能性がありますのでぜひ挑戦してみてください。
ベリーダンスの動きの特徴
基本姿勢
ベリーダンスの基本姿勢ですが
足の裏でしっかり大地を押して真っすぐに立ち、横から見た時に背中からお尻のラインが真っすぐになるようキープします。いわゆる「反り腰」はNGです。
この基本姿勢が腰をサポートしながらバランスのよい筋肉を作る役割の一端を担っているのではないかと思います。
基本テクニック
その大きな理由として、ベリーダンスを踊る過程で無理のない自然でバランスのよい筋力アップができるという点があります。
ベリーダンスの腰の動きには、速いスピードで動かす技も多いのでとても激しく見えるかもしれませんが、ベテランのダンサーは踊る時に非常にリラックスして力を抜いて踊っています。
踊る時に、まず「力を抜きます」。
そして筋肉をほぐすようにゆらしたり、ゆるめたり、といった動作を多用します。
特に身体の前面をリラックスしながら、背中寄りの筋肉を積極的に使って身体の軸をキープするようなところもあり、通常の筋トレでは鍛えづらい部分の筋力が自然な形で鍛えられる効果があります。
その点も大きなポイントです。
飛んだり跳ねたりするダンスではありませんので、腰だけでなく膝や足首など関節にあまり負荷がかかりません。
健康目的でダンスをお探しでしたら、むしろ個人的にはベリーダンスを一番に推しますね。
プロダンサーになって人前でのパフォーマンスが多くなってくると必ずしもバランスのよい動きばかりにはできませんが
運動不足解消に参加するレッスンにおいては左右均等に動かすことが多いので
バランスを崩すということも少ないでしょう。
とはいえ、先生によっては力を入れさせる方向でご指導される方もいらっしゃるので
合う合わないは検証した方がよいかと思います。
腰をガンガン振る、というのは正しい方法ではありません。
体重移動を使って腰回りの円運動をしたりツイストをしたり、お尻から腿の後ろの筋肉を使ってはじいたり内転筋等を使ったり、いかに楽に・身体にやさしく踊るか、ということを大切にされている先生に習うと安心ですね。
まとめ
・現在痛みが出ていて不安な時にはまず病院に行って特別な原因が無いかどうか調べてみましょう。
・特に症状が出ていない場合は様子を見ながらぜひ挑戦してみてください。
・練習中はしっかり呼吸をしながらリラックスして行ってくださいね。
・「力を抜く・緩める」中で本当に奥底にある筋力が自然に鍛えられるダンスです。
どこかの筋肉に力を入れて踊るわけではありません。筋肉をつけたいからといって「力を入れる」のはNGですよ!
お身体に気を付けて楽しいベリーダンスライフを送ってくださいね。