【Q&A】筋トレをすることはベリーダンスのためのトレーニングになりますか?
こんにちは。
ベリーダンサーのUshaです。(@usha_bellydance)
久しぶりにQ&A方式で書いてみたいと思います。
「ベリーダンスを踊るために筋トレした方がいいですか?」
このご質問もよく頂くランキング上位です。
そしてこの問いに対する答えは経験の豊富なダンサーさん・インストラクターさんであっても個人個人考え方が違うのではないかなー?と思いますので、あくまで私個人の考え方・アプローチの仕方と思ってください。
いわゆる「筋トレ」は必要ない
どのようなものを「筋トレ」と指すかという点も個人個人で認識の差があります。
例えば、私は中学高校と陸上部に所属していたこともあり、鍛えることが元々好きなタイプです。
いわゆるガチの筋トレが大好物。バーベル上げたりとか。
そういう感覚からすれば、
「ベリーダンスのために敢えて筋トレをする必要はない。」と感じられます。
では、ベリーダンスに筋力は必要ないか…というと、それは違います
だからといってベリーダンスに筋力が必要ないかといえば、それは違います。
おしりから腿の後ろ側にかけての大きな筋肉、腿の内側など下半身全体の筋肉、
体幹等しっかり使っています。
今まで数多くの生徒さんを見させて頂いて強く感じることは
「大半の方が、下半身の筋力が圧倒的に足りない」ということでした。
でもこれをいわゆる一般的な筋トレのアプローチで鍛えるということは私自身はおすすめしません。
解剖学的なアプローチも、時には有効だと思いますが、
多くの方の問題は「筋力が不足している」ことの他に「頭で考えすぎ」。
各パーツの筋肉のことをしっかり学んでトレーニングして…
なんてことをしていたら、時間もかかるしきちんとできるようになるまでたどり着かなくて、
そうとうなM気質でない限り大抵気力が萎えます。
なので、一般的なクラスの中では、
「ベリーダンスを踊るために筋トレは必要ありません。ベリーダンスを踊りながら自然に使う筋肉を大切にしてください。」と伝えるようにしています。
これは、解剖学的なアプローチを「否定している・批判している」というわけではけしてありません。
むしろ重要です。
でも、まじめになりすぎて「ベリーダンスを踊る」という目標が「筋肉について勉強する」にすり替わってしまうまでそこに固執する必要はないと考えています。
しっかりと身体の感覚に向き合って踊ることができていれば、踊るだけでも充分筋力は鍛えられるはず。
鍛えられていないと感じるならば、「踊り方」や「踊っている時の感覚」を見直していく方が近道ではないでしょうか。
やわらかく自然な筋力を育むには
まず、自分の重さを感じましょう。
肉も骨もすべて等しく我々には「重力」がかかっています。
まずは重力のことだけ感じていればいい。
重力によって我々の重みは大地に引き寄せられています。
なのでまず第一に、大地とふれあう足の裏でしっかりと重みを感じて
それと対になる方向にまっすぐに大地を押していきましょう。
基本はすべてここに返ります。
体重移動をしたい時も
ステップで前に進みたい時も
ターンで回りたい時も。
右、左よ!
前よ!前!!
回るのよ~!
とその都度その都度ちがう指示を出すのではなくて、どの動きにつながっていくにしても最初は大地をまっすぐに押し出すことから始まります。
しっかりと足裏、おしり、ももの後ろ側、内側を意識できていれば
それだけで骨盤は自然に立ち、姿勢も整った状態で踊り続けることができます。
力任せではないので身体に無理な負荷をかけて痛めるリスクも限りなく軽減します。
そして力を抜いて踊っているので長時間踊れます。
よいことづくめです。
そしてなによりよいのは、考えることが少ないので、無駄な思考がなくなります。
このことはすごく大切です。
細かな筋肉の作用だけ、自分の身体のことだけに囚われるよりも
身体を取り巻くすべてのことを感じて踊る方が私はすきです。
快感度が高く感じます。
人は誰でもただ一人で生きているわけではなくて
地球との関わり、空気とのふれあい、音との交わり
いつも何かと触れ合って影響を与え合いながら存在しています。
宇宙や地球が生み出す「力」の方が大きく重く自分の肉体に作用しています。
自分がエイっと入れる力なんてそれよりもずっとずっとちっちゃい世界です。
でも確かに影響を受けてそのエイっが生じることができている。
そんなことを感じる時間を大切にしたいです。
長くなっちゃいましたね。
シンプルに言うとですね
かんがえるなっ
感じろ!!
ていう世界です。笑
どうか心と身体を大切にしながら楽しいダンスライフを送ってくださいね。
あ、そんなこと言ってますが個人的にガチの筋トレは好きなんですよ。
なのでブログ上で筋トレの話題を書いていたらそれはそれとして切り離して捉えて頂けたら幸いですm(_ _)m